噂によると某ウイルスがやっと弱体化してきたらしい。
3年の沈黙を経て、満を持して県外へお勉強に行くぜ。
初めてカイロプラクティックの大御所、塩川スクールの門を叩いたのがもう9年前。
それから足掛け5年くらい銀座にある塩川スクールに通った。
その後、頭蓋骨の勉強をしたくて、東京の蒲田にあるパーフェクトクラニオロジーというスクールに行った。
とは言っても、その直後からウイルスが蔓延して、結局参加は1回のみとなった。
それから3年間、1人で悶々と勉強した。
セミナーのDVDを観ていくなかで、ぜひ直接教えを乞いたい先生が現れた。
名前は熊谷先生。
いま私が取り組んでいる、頭蓋骨反射の調整を開発した先生だ。
熊谷先生のセミナーDVDはすべて購入した。
そして、ウイルスがやっと沈静化して、晴れてセミナー参加の運びとなった。
まずは、熊谷先生の疲労回復アカデミーに入会。
すると、事務局から大量のテキストがiPhoneに送られてきた。
試行錯誤の末、やっとPDFファイルをパソコンに転送してプリントアウトできた。
毎晩穴が開くほど読み込んだ。
そして、2時間の講座動画が10本送られてきた。
動画も時間の限り見た。
セミナーまでに、予習をしていくのはマナーだと私は思う。
役者が台本を完璧に覚えて、稽古に臨むのと同じ理屈だ。
台本を覚えずに、真っ白で稽古に行ってはいけない。
こうして、期末テストのように毎晩勉強した。
入会して2〜3ヶ月後にセミナーへ行けば、余裕があったかもしれない。
でも、早く受講したかった。
私の経験では、3ヶ月かけて余裕をもって勉強するより、血まなこで3週間勉強する方が身につく。
それくらいの緊張感でセミナーに臨みたかった。
なにかを身につけるには、それくらいの気迫が必要だ。
9年前、初めて東京へ勉強に行ったときは、とにかくお金がなかった。
なけなしのお金で受講を決断した。
正直なところ、受講費用も、飛行機代も、宿泊費もギリギリのところで支払った。
私にはあとがなかった。
これで技術がモノにならなかったら、終わりだと思った。
最初は深夜バスで行って一睡もできず、目がバキバキの状態でセミナーを受けた。
東京で泊まる時はカプセルホテルだった。
いまはあの時よりも、お金にも精神的にも余裕がある。
だからこそ、セミナー参加までの期間を短くして、自分を追い込んだ。
9年前の自分を超える熱量で、セミナーに臨めるか。
いま自分自身を試している。