小学6年の長女が、1学期の図書館の多読者というやつで、学校の上位にはいった。
長女は文学少女なのだ。
『絶叫学級』や『君と100年分の恋をしたい』をシリーズ読破した。
そんな長女が、夏休みに読書感想文の本を探し始めた。
私がおススメの本を渡した。
その本は『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー』だ。
イギリス在住で、イギリス人の父と日本人の母をもつハーフの男の子が主人公。なかでは
白人の仲間では差別の対象にされてしまう。
アジア人の仲間でも浮いてしまう。
そもそも、そんな差別があるなんて主人公の男の子は知らなかった。
階級社会のイギリスで、葛藤を抱えながらたくましく生きていく実話をもとにしたストーリーだ。
だが・・・
長女にはまだ難しかったらしい。
次の手を打たねば。
長女『おとーさん読書感想の本なにがえいやろ?』
父『伝記でえいやん。』
長女『そうやね。(*´▽`人)♡』
長女の目が光った。
長女は伝記好きで、誕生日にコツコツ買っていき、伝記1年生~伝記6年生まで持っている。
持っている伝記を片っ端から見たけど・・・
坂本竜馬、ジャンヌダルク、野口英世、マザーテレサ、牧野富太郎・・・
なんだかイマイチ気が乗らないらしい。
うーむ。
じゃあ、誰か興味がある人の伝記の本を買ってあげようか?
うん。(*´▽`人)♡
長女の目が光った。
父『だれか興味のある人おる?』
長女『伊能忠敬は知っちゅう?』
父『・・・あれやろ。サムライやろ?』
長女『伊能忠敬は、日本中歩いて地図を作った人ながで。知らんが?』
長女『津田梅子は知っちゅう?』
父『野口英世と、ばい菌とかの研究して・・・』
長女『津田梅子は塾とか作った人ながでぇ。』
いつの間にか、長女は父より賢くなっていた。
父『じゃあ、誰か決めたら教えてね。』
長女『わかったぁ。』
自由研究は絵画、工作、書道のなかから得意の書道で乗り切った。
あとは読書感想文。
さて、長女は誰の本にするのか。
楽しみに待っておこう。