四国マスターズ陸上(40歳以上の大会)まで1ヶ月を切った。
なのに、なかなか調子が上がってこない。
元々長距離選手だった私が、400mのレースにでようと思ったのが2022年。
そこから練習して2023年夏、大会にでた。
ど素人の私は、短距離種目である400mの練習方法や、スパイクの選び方までYouTubeで調べまくった。
初めてのことばかりで、楽しかった。
夢中になってYouTubeを観た。
ドリルと言って、正しフォームで走るためのトレーニングをいくつも試した。
地面からの反発を利用した走り方をマスターしていくと、どんどん記録は伸びていった。
でも、2023年真夏の大会では思うような記録が出ず、不完全燃焼。
そこで、去年のノウハウを活かして、今年も出場を決めた。
2023年は練習で、調子が良い頃は400mを57秒台、58秒台を毎回出していた。
しかし、2024年現在はまだ60秒すら切れていない。
序盤でスピードに乗れないし、終盤はスタミナが切れて体が動かなくなる。
うーむ。
四国マスターズのレースまで1ヶ月を切った。
なにが悪い?
去年に比べて走りにキレがない。
筋力が足りないのか。
疲労が抜けてないのか。
ペース配分なのか。
なかなか記録が伸びてこない。
去年は初めての短距離で、ワクワクしていた。
暇があったらYouTubeをみて、短距離走の研究をしていた。
今年は記録が伸びず、どこか苦痛が伴っている。
去年を追い越せない、という苦しみを抱えて走っている。
これでは伸びるはずがない。
ある日。
練習しているときに、
『去年との違いは、弾む感覚がない。』
と、気づいた。
そうだ。
走り方が、短距離ではなく長距離選手になっていた。
去年必死で習得した、短距離走の走り方を忘れていた。
脚が地面に着地したときに、体がその真上にきていると、体がバネのように弾む。
去年あれだけ調べて練習した短距離フォームの練習を、今年はできていなかった。
課題が明確になると、ワクワクする。
ワクワクすると、レベルが一気に上がる。
これはスポーツも仕事も同じ。
残り1ヶ月で筋力をつけたり、スタミナをつけるのは大変だが、フォームを取り戻すなら可能じゃないか。
よし。
課題がみえた。
残り1ヶ月はこれだけを考えて練習しよう。
なんだかワクワクしてきたぜ。
それから毎日、仕事のあとに200mダッシュをしてから帰宅するようになった。
毎日違うフォームで走って、しっくりくるものを探した。
フォアフットと言って、足の前側だけで地面に着地してみたり。
ひざを意識的に高く上げて走ってみたり。
背筋をピンと伸ばしてみたり。
逆にやや前傾気味で走ったり。
ストライド(歩幅をひろく)走ってみたり。
ピッチ(足の回転)で走ってみたり。
とにかくいろいろ試した。
すると、やや前傾気味で、足の回転を速くした方が走りやすい。
なんとなく、これでいけそうな気がした。
その週の水曜日。
トラックで400mのタイムをとった。
結果は59.02秒。
タイムはまだまだだけど、去年のような弾む感覚があった。
終盤の失速も最小限にできた。
やっと自分の走りを取り戻した。
あとはこのフォームの完成度を高くしていく。
おらワクワクすっぞ!!