実は、カイロプラクティックと陸上競技の二刀流をしている私。
6月8日に香川で行われた四国マスターズ陸上に出場してきた。
種目は400m。
試合の5日前、太ももが肉離れを起こした。
試合の4日前、マッサージに行ってきた。
試合の3日前、仕事中にしゃがむだけで『ズキッ』とくる。
とにかく時間の限りアイシングしてみた。
試合の2日前、昨日より痛みが半減している。
試合の1日前、昨日より軽いけど、まだ違和感は残っている。
うーむ。
これが練習の前日だったら気にぜず走るところだが・・・
試合の前日だとナーバスになる。
100mダッシュしてみたら、特に問題はなかった。
だが、400mも脚がもつかどうかは走ってみないと分からない。
終盤、疲労がたまった時に、脚が挙がらなくなるかもしれない。
激痛が走るかもしれない。
醜態をさらすかもしれない。
うーむ。
一瞬だけ出場辞退という言葉がよぎったけど、それは絶対に後悔する。
どんな結果になるかは分からないけど、とにかく出ようと決めた。
試合当日。
ウォーミングアップをしてみると、太ももに少しだけ違和感があるけど、大丈夫そうだ。
というより体が軽い。
普段の練習の時は、疲労が残るなかで走るけど、10日前から筋トレをやめて練習の強度も下げてきた。
これはいけるかもしれない。
ウォーミングアップが終わって、25分前に最終コールがある。
これはゼッケンを見せたり、スパイクが規定内のものかを確認する。
それと、自分が何組目の何レーンを走るかを、選手と主催側が双方最終確認するためだ。
私は学生のとき長距離選手だった。
長距離なんて、最終コールからスタートまで数分くらいだったと思う。
ゼッケンを見せるだけやし。
しかし、短距離競技が元々長いのか、マスターズが長いのかは分からないが。
とにかく最終コールからスタートまでが長い。
400mは全体で5組あって、私は3組目。
だから、400mの1組目がスタートしてから、自分のスタートまでにさらに10分くらいかかる。
つまり最終コールから35分後にスタートとなる。
元長距離選手の私からしたらありえない、長い時間だ。
ウォーミングアップで暖めた身体がカチカチに冷えてしまう。
昨年25年ぶりに出場した高知マスターズでは、この35分の壁に一番戸惑った。
その対策として、私は練習のときに、なるべくウォーミングアップをしてから30分くらい時間をおいて走るようにしていた。
30分の間は、ジャージを着込んで体を動かしてやり過ごす。
そうすると、身体はそれなりに動く。
さて、最終コールが終わり、私を含む400の選手たちがぞろぞろとスタート付近に集まってきた。
みんな早々とユニホーム姿たったが、私は上下長袖のジャージをずっと履いて、身体を温めた。
それれにしても、運営スケジュールが遅れすぎている。
とっくに400mのスタート時間なのに、その手前の種目である5000mを走っている選手がまだ沢山いる。
80歳くらいの方が、最後の最後まで頑張って走っておられた。
私はその方が目の前を走る度に、大きく拍手した。
400で待っている選手たちも、つられて大きな拍手をした。
5000mだけで、さらに大幅にスケジュールが遅れたようだ。
でも検討を讃える拍手をみんなで贈った。
私が陸上が好きなのはこういうところだ。
去年のレースの時は、人に拍手を送る余裕なんてなかった。
さて、めちゃくちゃスタート時間が遅れている。
すでにウォーミングアップが終わって50分以上。
さすがにこれでは記録は望めない。
すっかり冷えてしまった身体で、太ももはどうなるのか。
ようやくスタート。
つづく。