初合宿

中学1年の長女が、部活の合宿へ初めていくこととなった。

 

 

そのための準備は困難を極めた。

 

 

確定申告より大変であった。

 

 

 

 

 

合宿の2日前に、

 

 

『合宿所にはシャンプーもドライヤーもない。』

 

 

という事実が発覚。

 

 

急いで手配せねばならない。

 

 

 

 

我が家にはドライヤーが1つしかない。

 

 

午後4時頃に、アマゾンでドライヤーを調べた。

 

 

小型でそれなりに安いやつもある。

 

 

だが、いま注文しても到着は合宿当日。

 

 

配送料500円追加すれば、明日の合宿前日に到着する。

 

 

 

 

 

 

私は躊躇した。

 

 

今すぐ決断せねばならぬ。

 

 

人生は決断の連続である。

 

 

 

しかし、本当に明日到着するか疑わしい。

 

 

仕事が忙しくって、1時間後にスマホを見たときには、明日到着の希望なら配送料が1500円となっていた。

 

 

よし。

 

 

アマゾンは却下。

 

 

 

 

 

 

そのあと、某電気屋2つに電話したら、安いもので2000円くらい。

 

 

電器屋の閉店時間が20時。

 

 

カイロの仕事が終わってから、ダッシュで行けば間に合うか?

 

 

うーむ。

 

 

とりあえず、片っ端からスーパーやドラッグストアに電話してみた。

 

 

すると、某ドラッグストアに1900円であった。

 

 

その日の仕事帰りにドライヤーを購入して解決。

 

 

よし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合宿前日。

 

 

長女に100均へシャンプーのボトルを買いに行かせた。

 

 

長女からLINEで写真がきた。

 

 

長女『これでいい?』

 

 

で、デカ。

 

 

父『これ大きくない?2日分でえいがで。』

 

 

父『2日でこんなにいる?』

 

 

父『大き過ぎるとかさ張るよ。』

 

 

 

長女『これくらい使うよ。』

 

 

父『そ、そうか。じゃあこれでえいよ。』

 

 

 

JC(女子中学生)とおっさんではシャンプーの使用量がこんなに違うとは知らなんだ。

 

 

私はまた一つ、賢くなった。

 

 

人生は勉強の連続である。

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰って、長女の買ったボトルを見た。

 

 

で、デカい。

 

 

醤油さしくらいある。

 

 

私が単身赴任したら、このボトルで1ヶ月持ちそうだ。

 

 

 

 

 

 

長女『おとーさん、失敗したぁ~。これ化粧水用やったぁ。』

 

 

長女『しかも大きいし。リンスと合わせて2つも買ったのにぃ。』

 

 

このボトルはデカすぎる上に、プッシュすると液体が霧状にでてくるタイプ。

 

 

シャンプーとリンスには使えない。

 

 

うすうす私もそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

父『ほら。これ使いや。』

 

 

私はこうなる事を予想していて、100均で小分けシャンプーボトル(2個入り)を購入していた。

 

 

丁度良い大きさ。

 

 

長女『さーすが。』

 

 

この時の父は、誰よりも輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

よしとりあえず、これでドライヤーとシャンプーは解決。

 

 

それにしても・・・

 

 

私も中学と高校で、しこたま合宿に行った。

 

 

勉強より部活にかなり注力した学生生活であった。

 

 

 

 

 

そんな自分が合宿のとき、シャンプーを小分けにして持って行った記憶なんかない。

 

 

当時は角刈りだったから、シャンプーなんかなくても、頭にお湯をぶっかけときゃいっか。

 

 

くらいのノリだったのかもしれない。

 

 

 

 

 

合宿所へ、ドライヤーなんか持っていった記憶なんかない。

 

 

当時は角刈りだったから、日本男児らしく、頭をうちわで扇いどきゃいっか。

 

 

くらいのノリだったのかもしれない。

 

 

あの時代とは違うし、女子なのでちゃんと用意ができて良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

合宿前日の夜。

 

 

長女はリュックに荷物を詰めてはまた出して、何度も荷物チェックをしていた。

 

 

なんだか遠足前日のようにウキウキしていた。

 

 

長女はこれから青春なんだな。

 

 

思いっきり楽しんだらえーよ。