小学4年の次女がバドミントンをやっていて、いつも仕事終わりに自転車で迎えに行く。
二人で自転車で帰る道中、3文字しりとりをする。
次女『りんご』
父『ゴリラ』
次女『ラッパ』
父『パンツ』
次女『つみき』
父『キリン』
ブー。(q`0´p)ブー (q`0´p)ブー (q`0´p)ブー
おとーさんの負けー。
こんな感じ。
3文字しりとりに飽きた次女が、唄を歌い出す。
おとーさんもアイドル歌ってぇ。
YOASOBIのアイドルという唄だ。
去年、長女と塾の帰りに歌っていたやつだから少し覚えている。
父『はい♪はい♪わたしは村人です。』
父『我々は村人Aです。』
次女『ぜーんぜん違う。』
(q`0´p)ブー (q`0´p)ブー (q`0´p)ブー
次女が怒り出した。
次女『じゃあルパン歌ってぇ。』
ルパン?
オープニングやなしに、エンディングやろか?
みんなのよく知っている、
『ルパン ルパ~ン♪』
から始まる、あの有名な歌。
実は歌詞がある。
『真っ赤な薔薇は♪ あいつの唇♪』
『やさしく抱きしめて♪ くれとねだる♪』
この唄は歌詞がシブすぎて、近年はメロディしか使われていない。
小4が歌うにはシブすぎやしないか?
三波春夫が歌った、銭形のとっつぁんの『銭形マーチ』やろか?
これまたシブすぎる。
三波春夫て。
60年くらい前の大ヒット曲だ。
こんなシブい唄を次女は知っているか?
次女『ルパン歌って歌って~』
私はルパンの唄を、歌詞ではなくメロディを口ずさんだ。
父『てってれってー♪ てーれれー♪』
次女『違うでー。』
次女『歌詞知らんがー?』
次女『私が歌っちゃる。』
次女『ファ ソミド~♪ ドミドファ~♪』
『ソミファド~♪ ファファド♪』
次女は音符を歌いだした。
それは歌詞と言わないゼ。
と心で突っ込んだ。
そーいや、音楽会でルパンをやるから、次女は練習してるのである。
いまはルパンに夢中なのである。
ひと通りルパンの音符を歌ったら
次女『次おとーさんなんか歌ってヤ。』
父『・・・うーむ。』
小学4年の次女が知ってそうな唄を、わたくしは知らない。
さだまさしも、中島みゆきも、尾崎豊の最新のやつも知らないだろう。
なにより成熟した大人になると、道端で自転車をこぎながら唄を歌うのにためらいがある。
私はキン肉マンを歌った。
父『リング〜に♪ いーなずまはーしる〜♪』
次女『聞こえん。もっと大きい声で歌って。』
どこまで父を辱める気だ。( ºωº ; )
父『走る、スベる、見事に転ぶ♪』
『キーンニークマーン♪』
『わたしはドジで、強い、つもり♪』
『ああ~こころに~ あーいがなけーれば~♪』
『スーパ~ ヒーローじゃ~ ないのさ~♪』
歌詞が面白いのか、
はたまた、父を辱めて満足なのか、
次女はケラケラ笑っていた。
世代を超えて、やはりキン肉マンは素晴らしい。