極悪女王という映画がネットフリックスで配信されたらしい。
悪役レスラー(女子)ダンプ松本さんの半生を描いた映画だ。
私はYouTubeで宣伝のやつとか、舞台挨拶を観ただけだが、なんだか感動してしまった。
ゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽というラインナップ。
世間からアンチの評価が多い面々だ。
特に唐田さんと剛力さんは、映画やドラマではなく芸能ニュースでしか見た事ないという人も多いだろう。
ユリヤンは
『ワタシの事を面白くない。という人がいるが、じゃあお前らがやってみろよ。』
という自虐と反骨なネタがある。
何かを表現すれば、やはり批判する人もいるのだ。
唐田さんは、ある妻子ある俳優といろいろあって、世間からは大バッシングされた。
剛力さんは、ある年上の大富豪とお付き合いしてて、やはり世間から叩かれた。
特に唐川さんと剛力さんは、イメージダウンが強く、このまま芸能界から消えていくように思われた。
でも彼女たちは腐っていなかった。
死にものぐるいで彼女達は役に向き合った。
2キロのダンベルしか待てなかったのが、70キロのバーベルを持てるまでになった。
体重も10キロ増やした。
髪切りデスマッチの撮影で、坊主にもなった。
過去にいろいろあったとしても、前を向いて頑張っている人は輝いている。
『女子プロレスラー』という、とてもハングリーな役柄が彼女らの境遇とリンクして心を打った。
アイドルレスラーの引き立て役として、悪役レスラーに抜擢されたダンプ松本。
それを演じたゆりやん。
撮影中、リングに上がるたび観客席から罵声を浴びた。
『ダンプさんはこんな気持ちでリングに上がっていたのか。』
と心が痛くなったという。
ゆりやんも舞台でネタをやる度に、SNSという現代版の罵声を浴びるから、ダンプ松本の痛みが分かるのだろう。
闘うというのは生半可なことではない。
彼女たちはこれまでの逆風を完全に跳ね返した。
役のオーディションから、空前のヒットまで3年もの月日が流れた。
やはり闘っている人はカッコイイ。