負けるな一茶これにあり

小学4年の次女が、バドミントンの大会に出場した。

 

 

はるばる津野町まで一緒に行ってきた。

 

 

次女は初級者のリーグに参戦。

 

 

 

 

 

小学4年の次女と、同い年くらいの男の子がいた。

 

 

青いTシャツを着ていたので、ここでは青くんと命名する。

 

 

青くんはガチの初心者で、ルールもまだ把握していない様子だった。

 

 

 

 

バドミントンは得点が偶然か奇数かで、コートの左右どちらからサーブを打つか決まる。

 

 

サーブを受ける側も、コートの左右どちらに立つか偶然奇数で決まる。

 

 

青くんは、左右どちらに立つか分からず、オロオロしていたので、私が

 

 

『みぎみぎー( 」゚Д゚)」

 

 

『ひだりー(*ノ´O`*)ノ

 

 

と叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

通常ならコートの後ろにある椅子に、コーチか保護者が座ってアドバイスする。

 

 

ルールも知らない彼に、コーチも保護者もついていなかった。

 

 

こういう子はほっとけない私が、付きっきりで声をかけた。

 

 

坂本『分からん時はこっち見てよ。』

 

 

坂本『おっちゃんがみぎひだり言うきに。』

 

  

 

 

 

 

 

それにしても、コーチか保護者はどうした?

 

 

コーチは上級者に付きっきりで、初心者を放ったらかしか?

 

 

初心者こそ一緒に居てあげようと思わないのか?

 

 

 

 

 

青くんによると、まだチームに入って3ヶ月。

 

 

まだお友達がいないのか、チームメイトすら試合の応援に来ない。

 

 

 

 

 

 

 

試合に負けたら、選手かその保護者が次の試合の審判をやる。

 

 

というルールだが、青くんができるわけもなく、我々でなんとかやりくりした。

 

 

 

 

 

 

 

2試合終わった時点で、青くんのおじいちゃんらしき方がお礼にきた。

 

 

恐らく、おじいちゃんもバドミントンは初心者で、会場まで連れて来たのが精一杯なんだろう。

 

 

 

 

 

 

私は極度のコミュ障だが、ポツンとしてる人には声をかけてしまう。

 

 

同窓会日行った時も、盛り上がっているところには行かず、ポツンと寂しそうにしている人に声をかける。

 

 

 

 

 

私は小さい頃、保育園の年中で引越しをした。

 

 

保育園では最初、誰も輪に入れてくれなかった。

 

 

意を決して、おままごとしているところへ行き、

 

 

『ボクもいれて〜』

 

 

と声をかけたら

 

 

みんなに

 

 

『ダメ〜ヾ(`ε´)ノヾ(`ε´)ノヾ(`ε´)ノヾ(`ε´)ノ 

 

 

と断られた苦い経験がれある。

 

 

あの幼少期の寂しさを覚えている。

 

 

子供に寂しい思いをさせては駄目だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

だから私は、なるべく青くんのそばにいて声をかけて応援した。

 

 

うちチームメイトの保護者は、私と青くんが親戚だと思っていたらしい。

 

 

 

 

 

青くん頑張れ。

 

 

おっちゃんは見ているぞ。

 

 

きっと仲間もすぐできるし、バドミントンも上手になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに次女は21負の2位通過で、決勝トーナメントへ上がった。(初級者リーグの)

 

 

決勝トーナメントでは1回戦で敗退した。

 

 

あんなに悔しそうな次女は初めて見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

バドミントンは楽しくやりたいだけ。

 

 

と、次女は始めたころに言っていた。

 

 

やはり一生懸命に練習して勝たないと、楽しくない。

 

 

 

 

この日、次女は気づいた。

 

 

子供の成長ってすごい。

 

 

 

負けて悔しがっている姿をみて、頼もしく感じた。