この日は小学校の親子行事で、親子鬼ごっこを行った。
各クラスごとに応援用の旗を作ってあった。
次女は旗のデザインに立候補し、多数決で見事選ばれた。
旗をみたけれど、素晴らしいデザインであった。
お花畑の上に虹がかかっていて、その上をクラスメイト全員が手をつないで立っている。
クラス全員で自分の顔を描いていて、その上に名前も記してある。
クラス全員で旗の作成に参加できる仕掛けになっている。
虹の下のお花畑も、ひまわり、コスモス、チューリップと、それぞれ絵のタッチが違うのでみんなで描いたに違いない。
さて、いよいよ親子鬼ごっこ。
鬼は逃げる人にタッチするのではなく、ズボンに付けてあるテープをとったら1ポイント。
とられたら人はグランドから出る。
4年生は4クラスあって、鬼役のクラスと、逃げる役のクラスが総当たりになる。
この日のために、私はつらいランニングトレーニングを積んできた。
本気でいくぜ。
鬼役で参加した私は、鬼神のごとくテープをとりまくった。
自慢じゃないが。
決して自慢ではないが。
なんと、私は鬼役で7つもテープをゲットした。
エヘンエヘン。
きっと、この日の最多得点だろう。
知らんけど。
くれぐれも、自慢ではない。
しかし、7人斬りの代償は大きく、子供を追いかける途中で(カッコ良く)転倒してしまった。
指とひざを擦りむいて血がでていた。
親子行事で血をみせるわけにはいかない。
私はそっと指をかくしてやり過ごし、後からトイレで洗って処置した。
ちなみに指は傷が癒えるのに1週間以上かかった。
ひざは黒いズボンを履いていて血がバレずにすんだ。
白いズボンで血が滲んできたら、大惨事であった。
このように、親子鬼ごっこは熾烈を極めた。
集計の結果、次女のクラスは4クラス中惜しくも2位であった。
でも上々の結果である。
さて、クラスマッチが終わったあと、クラスごとに禁断の親子対決を行った。
親も子もコート内全員がテープを付けて、全員が逃げて全員が鬼である。
私は縦横無尽に走り、やはり沢山テープをゲット。
のこり30秒のとき、この日一番のお目当てを見つけた。
あの走り方。
あのプックリ頬っぺた。
次女に違いない。
私が近づくと、血相を変えて逃げる次女。
この秋、小学校の駅伝部にはいり、4年生で一番速かったという次女。
しかし、偉大な父にはまだ及ばない。
あっという間に追い詰めた。
しかし、ここでタイムアップ。
親子対決は、またの機会となった。
こうして流血戦となった親子おにごっこは幕を閉じた。
最高に楽しかった。