46歳

『あきらくん、お誕生日おめでとう』

 

 

と、プレートのチョコに書いてください。

 

 

と自らバースデーケーキを注文する、46歳のカイロプラクターなんて、日本広しといえど私くらいだろう。

 

 

我が家は、自分のことは自分でする主義なのだ。

 

 

 

 

 

 

ケーキ屋さん『ローソクは何本ですか?』

 

 

さすがに46歳と言うのは小っ恥ずかしい。

 

 

私から思わずでた数字が

 

 

『ご・・5本で。』

 

 

 

 

 

ケーキ屋さん『あきらくん。5歳ですね。男の子ですか?』

 

 

坂本『は、はぁ。』

 

 

『はい』とは言い難い。

 

 

 

ケーキ屋さんも、まさか私が41歳も年齢詐称しているとは想像が及ばないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの家は、姉妹がバドミントンをしている。

 

 

私の誕生日は祝日になるので、お仕事はお休み。

 

 

小4の次女と、体育館を借りて秘密の特訓をしてきた。

 

 

次女の稽古のあと、最後は試合をした。

 

 

 

 

 

 

脚がもつれながらも、最後は23ー21で逆転勝利。

 

 

まだまだ次女にはデカい顔ができそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、姉妹が予備のラケットがいると言いだして、買いに行った。

 

 

ラケットはいろんな種類があった。

 

 

説明を聞いたけど、私にはさっぱりだった。

 

 

 

 

ラケットのグリップに巻くテープ。

 

 

そして、ガット(網の部分)

 

 

これも、プレースタイルによっていろいろ種類がある。

 

 

もちろん色もいろいろ。

 

 

 

 

 

姉妹は熟考の末、ラケット、グリップ、ガットと全く同じものを選んだ。

 

 

二人が合わせたのではなく、別々に考えて色までピタリと一致した。

 

 

さすがは姉妹だ。

 

 

 

 

 

二人とも、バドミントンにはまっている。

 

 

私には一生懸命な姉妹が輝いてみえる。

 

 

来年にはきっと、次女にバドミントンで勝てないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ラケットを買ったあと、家族4人で

 

 

『あきらくん、お誕生日おめでとう』

 

 

と書かれたケーキを食べた。