その日は、東京での勉強会だった。
土曜の遅くに勉強会が終わった。
翌日の日曜は、朝の8時から勉強会。
ホテルまでの道中、晩御飯をさがした。
勉強会の会場は銀座。
銀座でディナーを食べると、帯屋町とは桁が一つか二つ違ったりする。
怖くてはいれない。
おとなりの新橋まで5分ほど歩いた。
新橋は、高知でいうとこの追手筋のような街だ。
お昼は時間の都合もあって、立ち食いそばとパンだった。
晩御飯はなにか、家庭的なものが食べたい。
だが、居酒屋、ラーメン、焼肉、寿司屋ばっかりだ。
食堂やファミレスはない。
松屋やなか卯もない。
セミナー講師の先生も帰ったし。
スクールが始まったばかりで、同期も知り合いがいない。
夜に1人、雨の新橋を歩いた。
土曜日の夜なので、人で賑わっている。
怪しいキャッチも次々と声を掛けてくる。
寒さや雨のせいなのか、久しぶりに孤独を感じた。
でもこれくらいの孤独感が、いまの自分には必要なのかもしれない。
地元でぬくぬくとやり過ぎた。
ハングリー精神が足りなかった。
東京へ、初めて勉強に来た頃を思い出す。
もう10年以上も前になる。
東京なんて、おっかなビックリだった。
お金がなかったから、東京ではいつもコンビニでおにぎりを買っていた。
あの頃を思い出して、もう一回1から勉強をやりなおすと決めて東京へ来た。
だからこの孤独感がちょうど良い。
10年前と同じ気持ちで望める。
目の前にラーメン屋があった。
しかし、行列ができている。
すぐ横にもラーメン屋がある。
だが、お隣は露骨に客足がガラガラ。
隣り合っているラーメン屋で、ここまで明暗がわかれる。
東京は残酷な街だ。
そして勝負の街だ。
私も、ここで毎月勝負していく。