次女『おとーさん、明日の日曜ひまやき、お宝さがしゲームつくってぇ。』
父『おたから?』
次女『謎解きしながら、最後にお宝をゲットするが。』
次女はふだん、日曜にバドミントンの練習があるが、その日はお休みで、父上もお仕事。
次女はポッカリやる事がない日になった。
そこでお宝ゲームがしたいと言い出した。
その日の夜は、私は予定がわんさかあった。
お店の事務作業がたまっているし。
カイロプラクティックの矯正の練習もしたかったし。
業者さんからの資料も、目を通さないといけないし。
カイロのセミナー動画も見ないといけない。
父『うーむ。お父さん今日は忙しいズラ。』
次女『お願い♡お願い♡』
色仕掛けに弱い私は、しぶしぶ承諾。
次女『じゃあ、これを隠してヨ。』
スイカバーのアイスの箱で作った、スイカの小さな宝箱である。
その日の晩、お宝さがしゲームを作った。
リビングのテーブルのノートに、ミッション①を描いた。
ミッション①
たぬきのイラストと一緒に
『たりもたこたたん』
の下を探せ。
と書いた。
たぬきなので『た』を抜いて文字をよむと・・
リモコン。
私は家のリモコンの下にミッション②の紙を置いた。
ミッション②
クマ キツネ ロバ ねこ
1 2 2 2
をさがせ
クマの1文字目と、キツネの2文字目・・・
と、いろいろあって、答えは靴箱。
靴箱にミッション③がある
毛虫のイラストと
『てけけれひだけいけ』
毛虫なので『け』を無視してテレビ台。
とまあ、こんか感じで最後のミッション⑦が
い⇩ を⇧ び⇧ か⇩
をさがせ。
いの一つ下の文字が『う』、をの上が『わ』・・・
うわばき。
月曜に持っていくために、洗って用意されている次女のうわばきに、お宝をかくした。
ふー。
終わった。
深夜になっていた。
なにが大変って、ロバやらタヌキやら、キツネやらイラストを描きまくった。
事務も資料も勉強も練習も、なにもできなかった。
夜中に自分はなにをやっているんだろう。
と、ふと思ったけど。
でも、これが一家の大黒柱の仕事だとも思った。
次の日。
日曜。
私は仕事。
他の家族をお休み。
日曜は、他の家族を起こさないように。
ご飯も食べずに6時半ごろ起きたらすぐに出勤する。
朝の9時過ぎに
次女のキッズケータイからメールが届いた。
『ミッションクリアーしたよ♪』
だってサ。
全然1日つぶせてないじゃん。
でも、朝一でやったってことは、楽しみにしてくれてたんやな。
まぁ、いっか。
